御朱印にも対応する静岡県の寺院
静岡県の松崎町といえば伊豆半島でも南部の海岸寄りに位置しており、年間を通じて過ごしやすい温暖な気候をもって知られています。
町内には重要文化財に指定されている岩科学校の建物があり、なまこ壁をもつ珍しい近代洋風建築として、多くの観光客が訪れているところです。
この岩科学校に隣接している天然寺は、室町時代の応仁年間に創建され、その後江戸時代の宝永年間の大洪水で流出するものの、ほどなく再建されたという歴史を有する寺院です。
鎌倉時代の地蔵尊や室町時代の不動明王などの多くの仏像や掛軸が本堂に祀られており、今でも祈祷や年中行事などの機会を通じて地元では崇敬を集めています。
もともと天然寺は江戸時代にはじまるとされる伊豆八十八箇所霊場の札所にもなっていましたので、寺院を訪れた折には札所の御朱印と流麗な草書の添え書きをいただくこともできます。
隣接の岩科学校敷地には喫茶コーナーをもつ休憩所も用意されていますので、ちょっとした観光で立ち寄るのもよいでしょう。